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【冬のコンサート2025】出演コンサートのお知らせ(大和市)

❄️やまと冬のコンサート2025 ご案内❄️
一年の終わりに、心あたたまる音楽の贈りものを
大和市音楽家協会が贈る〈やまと冬のコンサート2025〉は、今年も豪華2部構成で開催されます。クラシックの名曲からクリスマスの華やかなセレクションまで、世代を超えて楽しめるプログラムが満載です。
🎹 昼の〈マチネ〉では、モーツァルトのピアノ協奏曲や弦楽アンサンブルの名旋律が彩る優雅なひとときをお楽しみください。
🎄 夕方の〈ソワレ〉では、バッハ、シュトラウス、ビゼー、そしてファランクの室内楽など、記念イヤーの作曲家たちの名作に加え、クリスマスの名曲が心を満たします。
市民参加による合奏「ラデツキー行進曲」や合唱「ハレルヤ」も登場し、会場が一体となり感動のフィナーレへとなることでしょう。
私は今回、〈マチネ〉の第1部で、ヘンデルの名曲を2曲と、〈ソワレ〉第3部で、ファランクの三重奏で出演させて頂きます。
マチネ:第1部 どこかで聴いた名曲
・オペラ《リナルド》より “私を泣かせてください”
・オペラ《セルセ》より “樹木の陰で(ラルゴ)”
共演は、これまで何度もご一緒させて頂いている、ソプラノの塚原絢さんです。
大ホールに響く美しい歌声をご堪能下さい。
ソワレ:第3部 メモリアルイヤーの作曲家
・ピアノとフルート、チェロのための三重奏曲 ホ短調 Op.45より 第1楽章
共演は、以前ウェーバーのトリオで組んだ、井田敦子さん(フルート)、 太田有子(チェロ)と再共演です。
どうぞお楽しみに!
📅 開催概要
日 時:2025年12月21日(日)
マチネ:開場11:30/開演12:00(終演予定14:00)
ソワレ:開場15:00/開演15:30(終演予定18:00)
*マチネとソワレは完全入れ替えです
会 場:やまと芸術文化ホール(シリウス)メインホール( 小田急江ノ島線・相鉄線「大和駅」徒歩3分)
入場料:前売券 一般 2,500円 / 学生 1,500円 / 4〜12歳 1,000円
当日券 一般 2,800円 / 学生 1,800円 / 4〜12歳 1,300円
🚼3歳以下無料(親子室もご利用できます)
*〈マチネ〉〈ソワレ)各1枚のチケットが必要です
📧チケットお申込み、お問い合わせ
お問い合わせ - Welcome to my Piano Room !
演奏曲、作曲者についてご紹介します。
よかったらご覧ください。
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🎶 ヘンデル:オペラ《リナルド》より「私を泣かせてください」
1711年、ロンドンで初演された《リナルド》は、ヘンデルがイギリスで成功を収めるきっかけとなったオペラです。その第2幕で歌われる「私を泣かせてください」は、主人公リナルドの婚約者アルミレーナが囚われの身となり、愛と自由を求めて静かに祈る場面のアリアです。
イタリア語の原題「Lascia ch’io pianga」は「私に泣かせてください」という意味。 悲しみと希望が交錯するこの旋律は、シンプルながら深い情感を湛え、バロック音楽の中でも特に多くの人々の心を打ち続けています。
演奏では、静かな伴奏の中に浮かび上がるソプラノの旋律が、祈りのように響き渡ります。
🌳 ヘンデル:オペラ《セルセ》より「樹木の陰で(ラルゴ)」
《セルセ》(クセルクセス)は1738年にロンドンで初演されたオペラで、冒頭に登場するこのアリア「Ombra mai fù」は、ペルシャ王セルセが一本の美しいプラタナスの木陰を讃えて歌う場面です。
「これほど優しく、愛すべき木陰はかつてなかった」—— 自然への賛美を静かに語るこの曲は、後に「ヘンデルのラルゴ」として広く親しまれ、オペラの枠を超えて独立した名曲として演奏されるようになりました。
ゆったりとしたテンポと穏やかな旋律が、聴く人の心を優しく包み込みます。 冬の夕暮れにぴったりの、静かな感動をお届けします。
どちらの作品も、バロック音楽の美しさと人間の感情の深さを映し出す珠玉のアリアです。
🎶 ファランク:ピアノとフルート、チェロのための三重奏曲
ホ短調 Op.45より 第1楽章
19世紀フランスの女性作曲家ルイーズ・ファランクは、パリ音楽院で初の女性教授として活躍し、室内楽の分野で優れた作品を残しました。この三重奏曲は、彼女の円熟期に書かれた傑作で、ピアノ・フルート・チェロが対等に響き合いながら、情熱と繊細さが交差するドラマティックな楽章です。
第1楽章では、力強い冒頭主題から始まり、フルートの軽やかな旋律、チェロの深みある響き、そしてピアノの豊かな表現力が絡み合い、まるで三者の対話のような音楽が展開されます。中間部では、詩的で抒情的な場面が広がり、聴き手の心を静かに揺さぶります。
忘れられていた名曲が、今ふたたび光を浴びる瞬間を、ぜひ会場でご体感ください。
🎼 作曲家紹介:ルイーズ・ファランク(Louise Farrenc, 1804–1875)
19世紀フランスで活躍した作曲家・ピアニスト・教育者。ファランクは、当時の女性としては異例の存在で、パリ音楽院で初めて女性教授に任命され、音楽教育と作曲の両面で高い評価を受けました。
彼女の作品は、ベートーヴェンやメンデルスゾーンの影響を受けつつも、独自の構成美と繊細な感性が光ります。交響曲や室内楽に力を注ぎ、特に室内楽では、古典派の形式美とロマン派の情感が見事に融合した作品を多数残しました。
生前は高く評価されながらも、長らく忘れられていたファランクの音楽は、近年再評価が進み、女性作曲家の先駆者として注目を集めています。