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マルティン・ガルシア・ガルシア リサイタル
圧倒的なパワーとエネルギー、ppppからfffまで、ファツィオリのピアノと一体となって、楽器のポテンシャルを最大限に引き出した音作り、そしてびっちり100分のプログラムを弾き終わったあとのアンコール5曲、というサービス精神、お人柄が伺える包容力に溢れたステージでした。
想像よりもお背が高くて、スラッとしておられるのだけれど、ヒョロヒョロではなくて、座ると豊かな上半身から生み出されているであろう、これまた豊かな音色が、作品にふさわしい音量で奏でられて、ズシッとくる重低音も何一つ耳に障らない素晴らしい音です。
もう一つ目を(耳👂️を)ひくのは、グリッサンドよりも滑らかな高速パッセージ!滑るようですべってない、(意味わかるかな。。?)
「指が滑る」っていう表現は、リズムが整ってないとか、音がくっついてよくない、というようなあまり良くないときに使うのですが、そうではなくて1音1音がクリアなのにほんとになめらかなんです。
確固としたテクニックがあるこそなんですが、それをひけらかすのではなくとても音楽的で、スピーディーだけど音楽全体はおおらかで、、言い尽くせないのですがとにかく素敵でした。
ショパンコンクール入賞者というのは、ほんとに凄い人々なんだ、、と感じました。
サイン会があるので、CD購入しました。がジェフさんの時もでしたが、長蛇の列です。
スタッフが「お待たせして申し訳ないのですが、シャワーをしてから来られます」と。(笑)
ガルシアさんはショパコンの時の映像でもわかるように、汗びっしょりになって演奏されるので、私の中では想定内でした。
ポジティヴで社交的なお人柄とお見受けしますが、サイン会でもにこやかで一人一人に接しておられるのが印象的でした。


