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🎹 ピアノの「声」を整える、大切な時間 🎹
6〜8ヶ月に1回のペースで行っているピアノの調律。
今月は生徒さんの演奏録画や、私自身の本番も控えているため、このタイミングでお願いしました。
(蓋上のものをのけたり拭いたりするので、お片付けの日でもあります😅)
予定では2時間ほど時間を取っていたのですが、今回は調律のみで調整が整い、1時間半と少しで終了しました。
その分、作業後に伺ったお話がとても興味深く、プロの「音作り」の舞台裏に触れることができました✨
前2回はハンマーに針を通す「整音」を丁寧に行っていただきましたが、今回は調律だけでOK。試弾してみると、今の私にとって「ちょうど良い音色」に仕上がっており、そのまま仕上げていただきました。
そして、ここからがとても心に響いたお話です。
「昨日はホールでスタインウェイのフルコンを、今日はこのピアノ(ヤマハ C6L)を。この順番がとても良い流れだったんですよ」と調律師さん。
不思議に思ってお尋ねしたところ、調律師さんはその日向き合うピアノに合わせて、頭の中で鳴らす**「音のイメージ」**を緻密に組み立てているのだそうです。
💡 調律師さんの「集中力」と「イメージ」の作り方
フルコンの場合: オーケストラのような多層的な響きを作るため、移動中もオーケストラ曲を聴いて、脳内を「音色豊かな状態」にセットする。
我が家のヤマハ C6L: 6サイズ以上はフルコンに近い響きを引き出せるため、フルコンの翌日に作業することは、前日の最高のイメージを途切れさせず、高い集中力を維持したまま向き合えるベストな流れなのだとか。
逆に、明日は少しサイズの異なるC3の調律。
その際は、オーケストラではなく「ピアノ曲」を聴き、そのサイズに最適な響きのイメージを脳内に満たしてから臨むのだそうです。
「フルコン → C3 → C6」とサイズが前後するよりも、響きの近い「フルコン → C6 → C3」という順番の方が、音作りのイメージが散漫にならず、一貫して深い集中力で作業に没頭できると仰るのです。
一台一台の楽器、そして「音」に対して、これほどまでに心血を注いで向き合っておられる姿に、驚きと深い感動を覚えました。
調律前と後の音の変化を録画しましたので、インスタグラムに投稿しました。
職人さんの高い集中力によって吹き込まれた新しい「音の息吹」、ぜひ聴き比べてみてくださいね。


